応用化学科で学ぼうとする皆さんへ


 20世紀における化学の急速な進歩は、既にあった製品の品質や性能を飛躍的に向上させただけではなく、私たちの生活習慣に大きな変化をもたらすような製品を生み出す原動力になりました。この進歩は品質が同じ製品を短時間で大量に生産することも可能にしました。そのおかげで私たちの周りには日常の生活を支え、豊かにするための物であふれています。

 21世紀も私たちの社会を持続的に発展させていくためには、20世紀の大量生産・大量消費・大量廃棄型の一方通行の社会構造を物質のリサイクルを可能とする循環型社会に早急に変える必要があります。世界人口は今や60億を越え、毎年数千万人ずつ増えています。この人々が20世紀型の社会構造に固執し続ければ、地球の資源はすぐに枯渇し、生活環境も悪化していくでしょう。

 大量消費社会を循環型社会に変革するためには、私たち一人一人が今の生き方を変えるための努力を真剣に行うと共に、その変革を支える化学技術を身につけた大量の技術者の存在が不可欠です。これからの化学技術にたずさわり、21世紀の宇宙船地球号の船長でもある皆さんたちには、人々の生活を豊かにするために新しい知識を基礎的な研究によって生みだし、それを具体的な問題に適用するだけではなく、環境に配慮した製品を生産することが社会から要請されています。

 応用化学科では、基礎化学、生物工学、プロセス工学を基本として、このような社会の要求に応えることができる技術者の育成を目指して、工学基礎に重点を置いた教育を行っています。


Last update: 2004-10-01