![]() テーマ:技術者倫理教育の現状と課題 室蘭工業大学は、文部科学省平成18年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された取組「オムニバス形式による技術者倫理教育の実践―自立した技術者を目指す総合学習の展開―」の平成18年度の事業として、大学工学部と工業高等専門学校における技術者倫理教育の現状と紹介を受け、今後の技術者倫理教育のあり方について議論を深めることを目的とした「第1回特色GPシンポジウム 技術者倫理教育の現状と課題」を12月2日(土)に室蘭市内ホテルで開催いたしました。 2部構成であるシンポジウムには、学内外から教育関係者、学生および一般の方70名の参加があり、第1部基調講演では、「技術者倫理教育の現状と課題」と題して技術者の立場から立命館大学情報理工学部客員教授中村収三氏に、また「倫理学から見た技術者倫理教育の課題」と題して倫理の専門家の立場から北海道大学大学院文学研究科教授新田孝彦氏に、それぞれ講演していただきました。 第2部パネルディスカッションでは、教育現場において技術者倫理の授業をそれぞれの手法で展開している大阪大学大学院工学研究科助教授片倉啓雄氏、八代工業高等専門学校助教授小林幸人氏、金沢工業大学基礎教育部助教授西村秀雄氏及び本大学応用化学科助教授安居光國の4名のパネリストに、その内容、工夫、努力等を披露していただきました。その後、本大学電気電子工学科教授鈴木好夫をオーガナイザーとして、さらに基調講演をした中村氏並びに新田氏も加わって、各パネリストに対する質問やコメントを含めて会場全体で活発な意見交換を行いました。 意見交換の中から、技術者倫理は企業に入ってからの技術者だけでなく、工学教育を受ける学生時代からその意識の目を育てることが必要であるということを参加者一同で確認しました。また、技術者倫理の意識付けという点について、学問としてだけの工学技術しか知らない学生に、トラブル、問題、ジレンマが生じる状態をいかに認識させるかが大きな問題として挙げられました。これに対して、あるパネラーは、その教育は元技術者あるいは現技術者でなければ不可能であると述べられ、あるパネラーは必ずしも現場知識だけが技術者倫理を鼓舞するのではなく、人間としての倫理観を刺激することから始まると発言されており、この分野の教育方法の難しさが議論されました。 技術者倫理教育は表向きは「技術者倫理」という科目だけで成り立っているようですが、実際にはほとんど全ての工学専門科目や人文系科目にその要素が含まれています。そのため科目間の連携が必要となり、EAC(Ethics across cariculam)の方式の検討が望まれているという意見もありました。 本シンポジウムにおける意見交換をとおして、本プログラムでは、
を課題として確認できました。今後これらの課題を検討し、授業に取り入れ、さらなる授業改善に役立て、関係する方々に幅広く活用していただける教育になるような取り組みにしていくよい機会となり、このシンポジウムを有意義な事業にすることができました。
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会場の様子
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