学長あいさつ

大学の機能強化に向けて

 

 この4月から国立大学法人は第三期の中期目標期間(6年間)の2年目を迎え、本学は、国立大学の機能強化の方向性に関して3つの分類の中から、「主として、人材育成や地域課題を解決する取組などを通じて地域に貢献する取組とともに、専門分野の特性に配慮しつつ、強み・特色のある分野で世界ないし全国的な教育研究を推進する取組等を第三期の機能強化の中核とする国立大」という分類を選択しました。

 まず、地域に貢献する取組みについては、本学が北海道地区の代表校となって道内の北見工業大学、北海道科学大学、千歳科学技術大学の4理工系大学と道内の4つの工業高等専門学校(釧路、旭川、苫小牧、函館)が自治体や産業界とも連携して、文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC フ゜ラス)」に採択され、「オール北海道雇用創出・若者定着プロジェクト」を実施中です。また研究面からも、自治体と連携した石炭地下ガス化(三笠市)やシップリサイクル(室蘭市)に関する研究、さらにはシソの持つ抗認知症機能の研究を軸とした産業振興(白糠町)、ICT(Information and Communication Technology)を利用したサケ・マスふ化事業の情報支援に関する研究など、地域資源、エネルギーを利用した、地域からのグローバル展開・研究の発展を目指しています。

 また、教育の観点では、学士課程における国際水準の教育を保証する日本技術者認定機構が認定した8つの技術者教育プログラムを走らせています。ここでは大学院での教育との接続性を重視し、社会が求める科学技術者を育てるべく、アクティブラーニングを意識した学生の主体性、自走力を高める教育を行っています。大学院においては、博士前期課程における主専修での高度な専門教育に加えて、副専修科目やコースワークの充実、実質化を進め、博士後期課程では、長期インターンシッププログラムの実質化と充実、アドバイザリーボードからの意見、提言を活用してDC英語プレゼンテーション科目やイノベーション科目群を一層充実させて、裾野が広い幅広人材を育てます。

 さらに研究の観点からは、航空宇宙機、環境・エネルギー材料分野をはじめとして、ものづくりとして高度で先端的な加工技術に関する強み・特色のある分野で、国内最高水準の教育研究拠点形成を目指しています。とりわけ、環境調和材料工学研究センターは希土類(レアアース)の有効利用に特化した国内唯一の研究組織であり、国際的研究拠点形成に向けて、世界規模のリーディングカンパニーである㈱三徳との連携による「三徳希土類講座」を軸に、希土類を利用した新規材料の研究開発を進めています。

 以上のように、室蘭工業大学は「創造的な科学技術で夢をかたちに」の基本理念のもと、時代と社会の要請に応え、国際的に通用する高度な技術者の育成、イノベーションの創出につながる研究、地域活性化の拠点としての役割を果たすべく、決意をもって進みます。各界のご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

空閑学長

室蘭工業大学長 空閑 良壽

これまでの告辞・あいさつ等

更新年月日:2017年6月12日
作成担当部局:総務広報課広報地域連携係

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