学長退任のご挨拶

2015年3月31日

室蘭工業大学長 佐藤 一彦

 

 平成21年4月の就任以来、役員の方々のご尽力、教職員の皆さまのご協力により、学長として任期6年間を無事終えることができました。心からお礼と感謝を申し上げます。この6年間、本学の歩みは、毎年度受ける国立大学法人評価委員会の評価においても、昨年度受けた大学評価・学位授与機構による機関別認証評価においても、また本学独自に実施した研究活動に関する外部評価においても、中期計画を順調に推進し、また教育活動、研究活動が相応の水準をもって行われているとの評価をいただいております。本日は退任にあたり、このような本学の現況を役職員の皆さまと再確認するとともに、6年間にわたり、関係機関、各方面からいただいたご支援やご理解、ご協力に改めて感謝と敬意を表したいと思います。

 

 感謝の最初は文部科学省です。大学院の改組再編、先端共用研究施設の新設、3年から5年にわたる特別経費(プロジェクト分)の予算措置、若手教員の採用促進など、任期中に高等教育局や研究振興局からいただいた数々の支援がなければ、今日の本学はあり得なかったと言っても過言ではありません。

 つぎに私がお礼を申し上げたいのは、連携大学や研究機関、包括的連携協力をいただいている自治体、企業、行政、報道、金融などの諸機関です。包括連携協力のパートナーは30機関を数え、また学術交流協定校は海外だけでも40大学・機関にも及びます。これらの多彩な提携先との学術や研究者の交流、共同事業の実施、さらに学生のインターンシップの派遣や社会人ドクターの受入れなど、連携協力の活動は多肢にわたり、本学の教育・研究・社会貢献の発展に多大な効果をもたらしております。

 また地域共同研究開発センターをハブとした民間企業等とのネットワークも本学の大きな特色となっております。最近ではスーパー連携大学院コンソーシアムへの参加、大学院博士後期課程に設けたアドバイザリー・ボードへの参画など、いただいている協力は枚挙にいとまがありません。

 市民懇談会に参加されている、室蘭、登別、伊達3市の行政、商工会、教育、報道機関等の代表者や一般市民からは、定期的な会合で本学に対する期待や要望をいただきました。それが本学の教育や研究、学生の自発的活動を通じた地域貢献に対する刺激となり、本学に新たな活力を与えていることは確かです。

 本学同窓会や学生後援会のご支援も、本学の教育・研究振興基金を潤し、学生の自発的活動や留学生の修学を支える源泉となっております。

 さらに経営協議会ならびに学長選考会議に参加されている学外有識者の方々には、本学の中長期のミッションやビジョンに関心をお持ちいただき、各界を代表して貴重なご提言、ご助言、ときには率直な諫言や苦言を賜りましたことに対し、深甚なる謝意と敬意を表します。

 以上、この6年間に関係機関、各界から寄せられたご理解とご協力にお礼を申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 本学役職員の皆さま、国立大学が法人化して11年目、間もなく第2ラウンドを終えようとしております。第1ラウンドは法人化の始動期、第2ラウンドは法人化の長所を生かした改革の本格化、そして1年後に始まる第3ラウンドは各大学の強みや特色を最大限に生かし、高い付加価値を生み出す国立大学が標榜されております。本学は第2ラウンドで、法人化のメリットを生かし、多くの改善や改革を成し遂げました。その経験は役職員すべての共有財産であり、本学が次のステップに進む資産ともなります。どうか室蘭工業大学がミッションとビジョンの実現を目指し、今後も着実に歩まれることを期待しております。

 

 論語には「五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず。」とあります。(為政第二)

 顧みますと、私も任期中の60代後半には人の意見に、素直とまではいかなくとも、耳を傾けるように努めました。退任後の70代は、これまでよりも幾分自由に行動しますが、人の道をはずすことがないように心がけ、室蘭工業大学を応援し続けたいと念じております。

 学長としての6年間、皆さまとともに室蘭工業大学の歴史を歩めたことに改めて感謝申し上げ、私の退任の挨拶にさせていただきます。みなさま、6年間の永きにわたりありがとうございました。

 

学長退任あいさつ
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