ロボットアリーナにおけるものづくり体験教室-未来の技術者と近未来の技術者育成-

ロボットアリーナ事業推進室 高氏 秀則(もの創造系領域 准教授)

 

 ロボットアリーナは文部科学省の支援を受け、平成22年度より「ロボットアリーナによる体験的先端技術教育研究拠点の形成-地域と連携した未来の技術者育成と技術開発-」事業をスタートさせました。本年度は、平日開館(火~金曜13:00~17:00)に加えて、イベント開催がない土・日曜(11:00~17:00)の開館を始めました。ここでは、本事業の取り組みの一つである地域青少年を対象としたものづくり体験教室について紹介します。

 

ロボット組立体験教室

電子工作体験教室

 

 ロボットアリーナでは、これまで月2 回の頻度で定期的にロボット工作教室を開催してきました。夏休みや冬休みには低学年向けの体験教室も開催し、夏休みの数日間をかけてサッカーロボットを完成させるジュニアロボットスクールも本施設を使用して実施しています。ロボットアリーナ主催のイベントは本施設内だけではありません。定例の体験教室をそのまま学外に持ち出し、これまで札幌市青少年科学館や北海道新聞社道新ぶんぶんクラブとの共催でロボット工作体験教室を実施しました。また、札幌市で開催された学術講演会の一般公開イベントに協賛し、機器展示企画において当施設のブースを設けるなど、学外でも精力的に活動しています。

 

一般公開イベントでの展示ブース

未就学児を対象とした施設見学

 

 ロボットアリーナでは学外からの依頼を受けてイベントを開催することもあります。本年度は、室蘭市青少年健全育成推進協議会との共催で胆振地域子ども会リーダー交流会としてロボット工作体験教室を実施したり、未就学児向けのイベントも企画して欲しいとの要望を受けて、登別自然活動支援組織モモンガくらぶとの共催で未就学児を対象とした施設見学を実施し、親子でロボットにふれあう機会を提供しました。学外との連携活動の一環として、学外講師と共同で体験教室を開催することもあります。これまで釧路工業高等専門学校の教員にご協力頂いて、マイコンを使ったロボット工作教室を共同開催しました。

 ロボットアリーナが手掛けたものづくり体験教室は、平成22年度は23回開催し延べ168名が参加し、平成23年度は60回延べ524名、本年度も既に延べ495名が体験教室に参加しています。

 ものづくり体験教室では、ロボットに使われている様々な技術について学ぶことができます。ギアボックスが含まれる工作キットを用いる時には、歯車のしくみについて勉強したり、太陽電池やモータを発電機として使用する工作キットの時は発電のしくみについて勉強します。これら、ロボット技術を勉強することは体験教室の目的の一つですが、それ以上に、ものづくり体験を通じて、子供たちにはものづくりの楽しさを実感してもらいたいと考えています。ものづくり体験を通じて、ロボットに関心を持ってもらい、そこで使われている技術に興味を抱き、将来、技術者の道を選ぶ子供が増えてくれることを期待しています。

 

講師役を務める学生指導員

体験教室開催時の補足資料

 

 体験教室は当初、所属スタッフが中心となり企画し開催して来ましたが、昨年から新たな試みとして、本学の学部生・院生を学生指導員として雇用し、本事業の運営に協力してもらう体制を整えました。学生指導員には、体験教室で使用する補足資料作成や展示物の説明資料作成の他に、体験教室の講師役を任せています。これにより、人前で話をする機会が少ない学生に人に教える経験を積ませることで、学生のプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を向上させ、人に上手に物事を伝えることができる優秀な近未来の技術者育成を目指しています。

 ロボットアリーナでは、地域青少年に対してものづくり体験を提供するのと同時に、本学学生に対して人に教える機会を提供することで、未来の技術者と近未来の技術者育成に貢献しています。今後も、学生指導員主体の楽しい体験教室が企画されています。ぜひ、ロボットアリーナのものづくり体験教室にご参加いただき、ものづくりの面白さを実感してみて下さい。今年で3歳となるロボットアリーナに、今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

 

体験教室開催募集のポスター

土日開館のポスター

 

 ロボットアリーナWebサイト:http://www.muroran-it.ac.jp/robot-arena/

 

 

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更新年月日:2013年2月18日
作成担当部局:総務グループ総務ユニット

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