室蘭工業大学男女共同参画推進への取り組み

男女共同参画推進室室長 教授 木幡 行宏

 

 現在、我が国の経済、教育、政治及び保健分野での男女間格差は、世界経済フォーラムの発表(2011年11月)によると、135ヶ国中、98位であり、国際的には、女性の社会進出が遅れている国と見なされています。また、研究者に占める女性割合は、内閣府による平成23年度版男女共同参画白書によれば、13.6%となっています。これは、1位のラトビア(52.4%)、18位の米国(34.3%)、さらには、韓国の14.9%に比べても、大変、少ない状況になっています。このような背景から、我が国では、第4期科学技術基本計画(平成23-27年度)の中で、女性研究者活躍促進の数値目標を、工学系で15%と明示しています。

 

 本学では、この数値目標に少しでも近づけるべく、平成21年度に教職員からなる室蘭工業大学男女共同参画推進プロジェクトチームを設置し、男女共同参画に向けた活動方針の検討や、本学における現状の問題点の把握、教職員や学生を対象にしたアンケートを実施しました。プロジェクトチームの検討結果に基づいて、平成22年10月に、男女共同参画推進室を設置しました。

 

 男女共同参画推進室は、教職員からなるメンバー構成として、本学における男女共同参画推進の基本方針を策定するとともに、年間事業計画に基づいて、男女共同参画に関する活動を積極的に推進しています。具体的なこれまでの取組として、男女共同参画の重要性を教職員に啓発する目的で、先進的な取組を実施している他大学の女性教員を講師として招いて、教職員対象の男女共同参画セミナーを開催したり、本学の女子学生を対象として、女性研究者や女性大学教員によるロールモデルを紹介するセミナー(写真1)を開催してきました。

 

 本学は工業大学であることから、女子学生が少ない状況にあったためか、女子トイレ数が少なく、また、女子寮もない状況にありました。しかし、10年前に比べると、女子学生が増加してきたこともあり、これらの施設の充実が求められるようになってきました。これらの要望に応えるため、平成22年度の改築時には、女子トイレの設置数を大幅に増やすとともに、平成23年10月には、待望の女子学生寮(明凛館)(写真2)を新設しました。

 

 今後は、さらなる男女共同参画の推進に向け、女性教員の悩み相談や情報交換の場として、道内国立大学女性教員ネットワークの構築を計画しています。また、女性教職員の積極的な採用・昇進を行うための具体的な方策の検討や女性研究者の裾野拡大をめざして、理工学分野に興味を持つ女子学生への働きかけを強化するとともに、女子学生の大学院進学率向上や研究者を志す女子学生に対する支援のための具体的な方策を検討していく予定です。さらに、これまで、本学では、女子高校、女子中学校への出前講義の実施を行ってますが、今後も、このような出前講義を継続して実施し、理工学分野に興味を持つ女子学生を育成していきたいと考えています。

 

「男女共同参画の推進」ホームページ:

http://www.muroran-it.ac.jp/guidance/about/genderequality.html

 

写真1 女子学生を対象とした男女共同参画セミナー

 

 

写真2 女子学生寮(明凛館)

 

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更新年月日:2012年11月5日
作成担当部局:総務グループ総務ユニット

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