JSBC2016 1からの橋梁設計

環境創生工学系専攻 修士2年 瓦井 智貴

 

 

  私達、土木工学コース構造力学研究室は2016年9月1日、2日に群馬県前橋市にある前橋工科大学にて開催されたジャパンスティールブリッジコンペティション(JSBC)に参加しました。本大会は土木を専攻している全国の学生を対象に、工学知識の応用力や問題解決能力の向上を目的に開催されており、学生自身が鋼製橋梁を設計・製作・架設し、その設計精度、架設時間、プレゼンテーション等を競う大会です。模型と聞くと小さくて持ち運びが簡単なものを想像するかもしれませんが、300kgの重さにも耐え得る頑丈な橋梁です。

 私達がJSBC2016に向けて動き始めたのは5月の初旬です。出場メンバーの決定・今年度のルール確認・橋梁設計が最初に行った作業です。前年度までの橋梁模型は支間長が4mに対し、今年度から支間長2.5m・橋台からの張り出し部1.5mを有する橋梁模型にルール変更され、私達はとても戸惑いました。「そもそも張り出し部がある橋梁って存在するの?!」と、世界中の張り出し部を有する橋梁を調べ、参考にしようとしましたが、「張り出し部」で見つかるのはベランダや展望台、心臓に注意!と書かれたガラス張りのアトラクションなど・・。前年度まで私達の橋梁は総合優勝した初出場時の橋梁を基に作られたものであり、1から設計するノウハウをあまり持ち合わせていませんでした。

 この他に今年度から大きく変わったルールとして、ワイヤロープの使用が認められたことも挙げられます。「せっかくだからワイヤロープを使ってみようか」という軽い気持ちで室蘭のワイヤロープ加工技能士の方に連絡し、大会前日までお世話になりました。

 7月に入ると部材制作に移りました。室蘭の鋼材を取り扱っているお店に連絡をとり、角パイプなどを購入し、ものづくり基盤センターで鋼材加工を行います。普段、鉄を加工する機会があまりないので、穴あけすら上手くいきません。部材と部材を接続しようとしたらボルトが入らないことが何度もあり、金ヤスリで穴を広げ、広げすぎて部材をまた作り直し・・ということの繰り返しです。何度も作り直し、やっとのことで橋梁が完成すると、実際に載荷実験を行いました。大会では支間中央部に200kg、張り出し部に100kgの載荷を行い、張り出し端部の相対変位を±1mm以内に収めることを目標としています。その規定内に収まるよう部材の修正を繰り返し、それと同時に短時間で架設できるよう練習をします。大会へ向かう日の朝まで架設練習・部材加工を行い、ついに群馬県前橋市へと向かいます。

  大会は全国から21大学が参加しました。架設競技では、直前まで橋梁の組み立て順序を話し合い、緊張している中でまずまずの6位という結果でした。載荷競技では、橋梁端部の相対変位を0.05mmに抑えることができ、2位という結果を残せました。最終的に架設競技や載荷競技などを合わせた総合部門では21大学中2位という誇らしい結果であり、無事にJSBC2016を終える事ができました。

 過去に私達の研究室は総合部門や架設部門において優勝しています。その偉大な先輩方の顔に泥を塗るような成績は残せないというプレッシャーを感じながら、5月初旬からこのプロジェクトに取り組んできました。最後は「鉄のまち」代表として賞状を2枚持ち帰ることができ、非常に嬉しく思っています。準優勝という好成績が残せたのも、学内外の様々な方々の支援があったからだと心から感謝しております。また、共に出場した仲間にもお礼が言いたいです。ありがとうございました。来年度以降も大会に出場すると思いますが、その際にはご支援・ご協力よろしくお願い致します。

 

架設競技

架設競技

出場メンバー

出場メンバー

 

 

 

 

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