「エコランチームSUZRUN魂」2016年度らんらんプロジェクト活動報告

機械航空創造系学科 4年 小坂井翔也

 

 

 私たちエコランチームSUZRUN魂は、低燃費自動車の開発をめざし、燃費値を競う競技会「本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ第36回全国大会」に出場しました。出場に際し、高順位を狙うため車体の燃費性能を向上させました。そこで、2016年度では燃料消費の効率を改善するため、燃料噴射装置の制御に関する改善を行いました。

 

図1 大会出場車両

図1 大会出場車両

 これまで燃料噴射装置の制御には自作の回路基盤を用いて行っていました。しかし、細かい制御ができず、走行の状態に関係なく常に一定の燃料噴射量で走行していました。よって、うまくエンジンが始動できない場合やうまく加速できない場合がありました。

 

図2 昨年度の概念図

図2 昨年度の概念図

 そこで、純正品で使用されている燃料噴射装置の制御ユニットを用いて車体の燃料噴射装置を制御させることで走行状態に適した制御を行うことを試みました。

 

図3 今年度の制御概念図

図3 今年度の制御概念図

 具体的に行った改善は純正コントロールユニットで使用する各種センサーをエンジンに取り付け、コントロールユニットを元々の車体の電装系に割り込ませました。センサーの取り付けでは、センサー取り付け用のステー製作、センサー取り付け可能なパーツとの交換、センサーの代替品として可変抵抗の取り付けを行いました。コントロールユニットの組み込みは、純正ハーネスを元に使用し、メインスイッチやスタータスイッチの配線と統合しました。

 純正コントロールユニットを取り付けた結果、これまでの始動できない、加速できないといった症状は改善されました。純正コントロールユニットを使用しているため、通常のバイクと同様の走行が可能となりました。燃費性能に関しては、大きな向上を得ることはできませんでした。

 2016年10月1日、2日に開催された「本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ第36回全国大会」の出場結果は562.257km/lで全国第22位でした。結果としては昨年より下がってしまいました。

 燃費の向上と至らなかった原因として考えられる要因は、今回使用した燃料噴射装置のコントロールユニットが純正品であることが挙げられます。純正品であるため、確実かつ安全な制御が書き込まれています。しかし、競技では通常の走行ではしないような燃費だけを重視した走行が求められるため、大きな燃費性能の向上がなかったと考えられます。

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