「発達障害の映画を観る会 映画無料上映会プロジェクトを終えて」

環境創生工学系専攻 修士2年 山下涼太

 

発達障害って何?

 「社会に少しでも役立つ活動を学生のうちに取り組みたい。」

 そう思ったのが、私が発達障害の映画を観る会の活動を行うことになったきっかけです。教職課程の授業を履修する中で、施設見学などを通じ「発達障害」に実際に触れ、興味を持って2年前に本会に加入、昨年度より代表に就任いたしました。

 発達障害って何?と感じる方も多いと思います。発達障害は、興味や関心が狭く、特定の物へのこだわりがある自閉症、読み書きなどが極端に苦手な学習障害、対人関係が極端に苦手で、多動性などを有する注意欠陥多動性障害などに分類されます。

 いずれも一見、障害があることが分からないので、当人の努力不足によって物事にうまく取り組めないと勘違いされることが多いのが現状です。

 文部科学省の調査では発達障害の可能性のある児童・生徒の割合は6.5%で、この数字は40人学級のクラスに2、3人の割合でいるということになります。このことを知り、自分のクラスにも発達障害を持つ友人がいた可能性が高いと感じ、驚いたとともに、身近な問題として考えるようになりました。そして、困っている人たちに対して少しでも理解ある社会に変えたいと感じるようになりました。

 

本会の活動意義と内容

 発達障害を持つ人は、コミュニケーションをとるのが苦手で、社会で生きづらさを抱えてしまう場合が多いようです。発達障害に関する理解が社会に広がっていくことで、当事者に対して「ちょっと変わった人だな」くらいに捉える人が増え、個性として認められるようになれば、と考えています。それを実現するために、本会では発達障害について扱った映画の無料上映会を開催することで、発達障害に関する知識を学内外に広めていく活動をしています。映画という媒体を選んでいるのは、勉強という感じではなく、親近感を持って発達障害のことを考えるきっかけになるとの期待からです。

 昨年度は学生・地域の方・教員からなる15名のメンバーが10月半ばから上映作品選定やチラシの作成・配布などの上映会準備を開始し、2月4日の上映会当日を経て、報告集などの作成作業を終えました。選定候補作は20作品を越えるなど、メンバーが増えたことで会議がより充実しました。学生と社会人が一緒に活動できる点がユニークな取り組みだと感じています。

 昨年度の上映会では大学会館で「音符と昆布」と「エイブル」の2作品を上映しました。その後、感想会も実施しました。「発達障害について考えるきっかけになった」との感想が出るなど、社会を少し良い方向に変えることができたと思います。当日はトラブルもなく、無事上映できました。らんらんプロジェクトに採択いただいたことで、活動の幅を今まで以上に広げられ、特に新聞社からの取材や、ラジオ出演は非常に大きな宣伝機会になりました。結果的に、上映会への参加が初めてという方を大幅に増加させることができました。

 

上映会当日のディスカッション風景

上映会当日のディスカッション風景

 

最後に

 昨年度は、らんらんプロジェクトに採択いただき、大学職員の皆様に大変お世話になりました。また、宣伝チラシを快く受け取って下さった施設関係者の皆様、新聞社、ラジオ局の皆様、後援してくださった室蘭・登別・伊達市教育委員会の皆様をはじめ、多くの方にお世話になりました。どうもありがとうございました。

 本会は学生・地域の方・教員と多様なメンバーが活躍しており、立場を問わずメンバーを募集しています。ほんのちょっと社会を良い方向に変えたいという方、様々な経験を積みたいという方はぜひ本年度の活動にご参加ください。優しくて、個性あふれるメンバーがお待ちしています。

 

メンバーの集合写真(打ち上げにて)

メンバーの集合写真(打ち上げにて)

 

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