国立大学法人 室蘭工業大学
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学長の年頭挨拶

 皆様新年明けましておめでとうございます。
 昨年の暮れには一時大荒れの天気となり、新年の天候が心配されましたが、その後は、晴れ間は少ないものの比較的穏やかな年明けとなりました。私としましては、本学の一年が、この天気に似て、穏やかな中にも活動的な年となりますことを願いながら新年を迎えました。
 昨年の本学は、組織の改革として、新専攻の設置に始まり、改組・再編の議論に終わった一年でしたが、その他評価に暮れた一年でもあったかと思います。教育、研究、社会連携それぞれの分野での皆様のご協力に改めて感謝を申し上げます。
 さて、新年に当たりまして、社会の動きに目を向けながら今年への思いを少しお話ししたいと思います。
 国際社会を見ますと、相変わらず、中東やアフリカなどでの民族対立、政治対立は解決されないどころか泥沼化しているともいえる状況です。地球温暖化問題では、昨年12月のインドネシア・バリ島での国連気候変動枠組み条約締約国会議では、ヨーロッパとアメリカとの間で地球温暖化をめぐる考え方の違いが鮮明になり取り組みの難しさが浮き彫りになりました。中東の政情不安に加えてブリックスと呼ばれる新興工業国の発展により原油の需要がますます増加し、原油価格の高騰を引き起こしております。新年早々に原油価格は1バレル100ドルを超え今後の動向が心配されます。また、アメリカの低所得者向け住宅ローンの焦げ付き問題も世界経済に影を落としており、これも回復の兆しがありません。国際的には不安を抱えた新年のように思われます。
 一方、国内では2大政党時代の幕開けとなる、ねじれ国会となっている国会運営が注目されます。暮れの薬害訴訟問題への対応や年金問題への対応など、政府はこれまでの自公安定政権時代とは異なる対応を余儀なくされていると見えますが、国民の目線に立つ政治として好ましい展開かと思います。いずれにせよ、政治は政局ではなく、政策ですから、与野党とも、人権尊重、社会正義、世界平和や環境保全など人類の普遍的価値の実現を目指した政策論議を展開してほしいと願うばかりです。
 国内経済もアメリカ経済の影響を受け、日銀の予想も停滞あるいは下降局面にあるとされています。輸出に頼る経済成長を特徴とする我が国の経済は、原油高、円高、株安の3重苦を受け厳しい経済運営が続くと言われておりますが、この点でも新年早々4日の日経平均株価が700円近く、急落する大発会となり、先行きの不安を感じます。
 道内に目を向けますと今年の話題はなんと言いましても7月に行われます洞爺湖サミットが挙げられます。日本で開催される5回目のサミットですが、前回の沖縄に続いて地方での開催となり、北海道を世界に知らせる絶好の機会といわれております。開催地に最も近い大学として昨年は本学が主催して水素エネルギーに関するシンポジウムを開きましたが、その後のシナリオは必ずしも明確ではありません。幸いにして媚山先生の利雪技術の一つ、雪による冷房装置がルスツのプレスセンターで使われることは嬉しいことですが、次の展開が必要と考えております。
 このように世界、国内、道内と、それぞれに課題を抱えての新年かと思います。
 さて、本学の今年一年はどうでしょうか。昨年にならって今年の課題を展望したいと思います。
 今年も本学の最大の課題は、志願者倍率の回復にありますが、そのためには教育、研究、社会貢献、それぞれの活動が活性化し、全ての面で社会にアピールし、大学のブランド力を高めることに尽きます。
 教育面では、全学挙げてのJABEEへの取り組みの最後の年になります。残りの分野での着実な実施を進めたいと思います。また、学部・大学院の改組・再編の具体化は今年度の重要課題です。教育力の向上、教育の魅力化につながる改組・再編としたいと考えます。各種のGPへの取り組みも課題です。特色GPと現代GPが一つになるなど制度は変わるようですが、一つでも二つでも採択を目指したいと考えております。関係の皆様のご協力をお願いいたします。
 研究面では、重点領域の航空宇宙分野は、設備、研究体制も整備され、予算も認められたことから、大きな飛躍が期待されます。本学の柱の一つとして着実な進展を期待します。環境科学・防災分野では、今年のサミットのテーマの一つが環境問題であることから、本学として社会に発信できる成果を求めたいと考えております。
 もう一つの重点領域、感性融合分野は中心となるSVBLも設置から間もなく10年を迎える時期となりました。一定の成果は見られるものの、投資に見合った成果には物足りなさがあります。是非、次への展開を図り、この分野も本学の柱の一つとして育って欲しいと考えております。
 研究面における社会連携では、企業等との共同研究を中心とした外部資金の増加など着実な充実を続けておりますので、一層の発展を進められますよう対応したいと思います。
 以上のような研究面での取り組みにもかかわらず、本学の課題の一つは研究面の弱さにあります。発表論文数が少ないこと、科学研究費補助金など競争的資金の獲得が少ないことなどを、認証評価や外部評価で指摘を受けました。今年は学長裁量経費の効率的な運用を考え、これを克服するような政策を考えたいと思います。
 教員業績評価、職員評価も今年の課題です。教員業績評価は今週には説明会を開催して、皆様と意見交換をする予定となっております。人を総合的に評価することは大変難しいことです。しかしながら、人は本性的に努力し、成長するように作られていると私は思っております。努力すること、成長することは評価できるのではないかと思います。本学の評価制度がそのようなものになることを願って制度設計をしたいと考えております。皆様のご理解をお願いしたいと思います。
 まだまだ課題は多いですし、皆様のご努力に期待することばかり申し上げましたが、もう一つ重要なことは、今年は暫定評価が行われることであります。準備は着実に進んでいると思いますが、一層の努力が必要と思っております。この点でも皆様のご協力を切にお願いいたします。
 以上、概略的に新しい年の初めに当たり本学の課題の幾つかを述べました。今年一年これらの課題に積極的に取り組み、課題を克服し、本学の発展、本学のブランド力の向上につながることを願いたいと思います。
 最後に、今年の元旦に当たり個人的な思いを述べさせていただきたいと思います。キリスト教の旧約聖書のはじめは、「はじめに神は天と地をつくられた」ではじまる創世記であることは良く知られたことですが、私はこれにつづく第一章の終わりの部分、神が「人をつくられて」から「神はそのわざを見て、非常に良しと思われた」とあるところに心が向きます。それは「神は人を良いものとして作られた」といわれていると思うからです。希望のある言葉として自分を奮い立たせることのできる言葉です。年の初めにはいつもこの言葉を思います。今年もこの言葉に勇気をもらい、神から良いものとして造られた周りの人々に信頼し、大学運営にも努めたいと改めて感じております。
 長くなりましたが、新しい年が、本学に取りましても皆様に取りましても良い年となりますように祈りながら、年頭に当たりましての挨拶と致します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    
更新年月日:2008年1月11日 作成担当部局:総務課 問合せ先:koho@mmm.muroran-it.ac.jp

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