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学長の年頭挨拶

 皆様新年明けましておめでとうございます。
 仕事納め前の荒れた天気は収まりましたが,暮れにかけては,空の便,JRなど混乱が続き,帰省の足を乱したことが連日報道されました。新年の天気が心配でしたが,例年にない安定した穏やかな年明けとなりました。今年こそは社会的にも穏やかな一年であって欲しいと思い新年を迎えました。
 昨年の本学は,前の年に続きまして,新専攻の設置や改組・再編計画の決定など組織の改革が中心の一年となりましたし,法人評価やJABEEへの取組など評価に追われた一年でもあったかと思います。教育,研究,社会連携それぞれの分野での皆様のご協力に改めて感謝を申し上げます。
 さて,新年に当たりまして,社会の動きに目を向けながら今年への思いを少しお話ししたいと思います。
 国際社会を見ますと,相変わらず,中東やアフリカなどでの民族対立,政治対立は解決されないどころか各地に拡大しているともいえる状況です。地球温暖化問題では,昨年の北海道洞爺湖サミットなどの議論にもかかわらず,各国の調整がつかず,明確な目標を示せないまま新年を迎えているように感じます。心配材料の一つでありました原油価格は,昨年11月頃から急落に転じ,4年半ぶりの安値に低下したことは,市民生活の安定や産業活動の回復に向けて明るい材料かと思います。しかしながら,昨年後半のアメリカの低所得者向け住宅ローンの焦げ付き問題に端を発した世界的な金融危機は世界経済に大きな影響を及ぼし,景気の減速状況はとどまる兆しがありません。変革を掲げたオバマ大統領の就任もあり,状況の改善に期待したいと思いますが,今年も国際的には大きな不安を抱えた新年のように思われます。
 一方,国内では一昨年の参議院選挙後のねじれ国会の影響で,適切な政策が実施されない状況にあります。世界経済の後退による国内経済への影響を受けての,雇用不安や金融不安に対する対応の遅れが心配されます。新年の通常国会での正常な議論と早急な実効性のある政策の実施に期待したいと思います。
 世界的な自動車産業の急激な落ち込みの影響を受け,今年度の経済成長はGDPでマイナスに転じたとの報道もありますし,政府は来年度の経済成長率をGDPで0%としておりますが,より厳しい見方もあり,予断を許しません。それにしても,ついこの間まで空前の利益を上げていながら,非正規雇用の者を切り捨てる態度には企業の社会的責任と経営倫理を問わざるを得ません。
 道内に目を向けますと昨年は道内大手の建設等関連企業の倒産が相次ぎ,状況はより深刻です。北海道産業再生の核として期待された自動車産業も急激な停滞を余儀なくされ,道内全体に大きな影を落としそうです。ものづくりを特色とする本学としては,何か対応できることはないのか現実に直面しての難しさを感じます。
 世界,国内,道内と,それぞれに課題を抱えての新年かと思います。
 さて,私の任期は3月末までですので,本学の今年一年の課題を述べても無責任なこととなりますので,3月までの課題に関連して本学の一年を展望したいと思います。 本学の最大の課題が,志願者倍率の回復にあることは時期を問わず強調しなければならないことと思います。そのためには昨年の繰り返しになりますが,教育,研究,社会貢献,それぞれの活動が活性化し,全ての面で社会にアピールし,大学のブランド力を高めることに尽きます。
 教育面では,JABEEへの取組が全学的に一巡いたしましたので,来年度は,学部・大学院改組・再編の円滑な実施による教育の魅力化が重要課題です。今年度の残された期間は新組織の発足に向けて残された課題への取組が中心となります。また,今年度実を結びませんでしたが,競争的な教育プログラムへの取組も次年度へつなげるよう準備を進めたいと考えております。
 研究面では,残念ながらこれまで十分な成果を挙げることができませんでしたが,組織整備はできたかと思いますので,今後の成果を期待したいと思います。特に,航空宇宙分野は,設備,研究体制も整備され,今後の成果を待つのみとなったと思います。環境科学・防災分野や感性融合分野は,全学的な見地から見直しが必要かと思いますが,これは次年度への課題かと思います。
 研究面における社会連携では,企業等との共同研究を中心とした外部資金の増加など着実な充実を続けておりますので,一層の発展を進められますよう全学的な対応に期待したいと思います。
 昨年は文部科学省の大学間連携支援事業に,2つの事業が採択になり,現在進行中です。今年度の事業計画を着実に進めますことと,次年度に向けた確実な準備を進めたいと考えます。
 最後にやはり,教員業績評価の課題を挙げなければなりません。教員業績評価の導入は,まだ多くの皆様に不満をもたらしているように思います。しかしながら,今年度は毎年度評価(ASTA)の結果を処遇に反映させていただきましたが,評価の結果は妥当な結果になっていると考えております。細部は常に見直しが必要としても継続して実施することを期待しております。また,5年ごとの評価(ESTA)も来年度是非試行できることを願っております。教員評価は対応を間違えば教員の活力や意欲をそぐことになります。教員評価は教員をランク付けするのではなく,絶対評価することを基本とし,全員が高評価にランクされる状況を目指したいと思い,評価制度の導入を進めました。各教員には過度に評価を意識することなく普段の活動をお願いしたいと思います。
 以上,概略的に新しい年の初めに当たり平成20年度の取組を中心に本学の課題の幾つかを述べました。残された期間これらの課題に積極的に取組,課題を克服し,次年度への準備と本学の発展につながるよう努力を続けたいと考えております。
 最後に,少し個人的な想いを述べさせていただきます。カトリック教会は毎年元旦の初ミサを世界平和の日としてささげます。今年のこの日にあたり,教皇は"貧困と闘い,平和を築く"と題するメッセージを発表しております。かなり長文のメッセージですが,この中で教皇は"グローバル化と貧困の関係"を論じております。教皇はグローバル化を必ずしも否定的には述べておりませんが,"厳密な意味でのグローバルな連帯"とか"万人の善を求める深い連帯性にグローバル化を方向付ける"と述べて,グローバル化の意味を深化しているように感じます。"世界の貧しい人の必要を最優先する"姿勢など考えさせられるメッセージです。
 ひとり一人に何ができるか,大きな課題ですが,この一年のテーマとして,心に刻みたいとの想いを強く致しましたので付け加えさせていただきました。
 新しい年が,本学に取りましても皆様に取りましても良い年となりますように祈りながら,年頭に当たりましての挨拶と致します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    
更新年月日:2009年1月7日 作成担当部局:企画・評価室 問合せ先:koho@mmm.muroran-it.ac.jp

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