国立大学法人 室蘭工業大学
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学長の年頭挨拶

 教職員のみなさま、新年明けましておめでとうございます。
 年末年始、日本列島は低気圧の通過に伴い、日本海に面する地方を中心に記録的な大雪に見舞われました。しかし幸い室蘭は降雪もなく季節風も止み、穏やかな新年を迎えることができました。みなさま、年末年始の6連休、日常の業務から離れ、久方ぶりのQOL( Quality of Life )を楽しまれたでしょうか。

 昨年は世界で、また国内でさまざまな出来事がございました。
 世界に目を向けますと、これまで世界を牽引してきた主要先進国はいずこも低成長にとどまり、新しい社会モデルの模索を余儀なくされております。これとは対照的に、中進国や新興国は豊かな社会の実現に向けてたくましく成長を続けております。なかでもお隣の中国や韓国の成長は目覚しく、経済や産業だけでなく、その土台とも言うべき、科学技術や高等教育においても、わが国の手ごわい競争相手となりつつあります。領土問題などの係争を見るにつけ、日本海と東シナ海を介して隣り合う日中韓・台湾・ロシアは、東アジアの平和と安全、持続的繁栄のために、今こそ多角的な対話のチャンネルと戦略的パートナーシップの構築を急ぐべきだと痛感いたします。
 国内では、残念ながら政治は混迷の度を深め、経済もいまだ力強い回復が実感できません。手放しの楽観はもちろん慎まなければなりませんが、過度な悲観に陥ることも戒めなければならないと思います。昨年は小惑星探査機「はやぶさ」の帰還や、鈴木章・根岸英一両先生のノーベル化学賞受賞、サッカー・ワールドカップ南ア大会での日本チームの活躍など、私たち多くの国民が元気をもらい、勇気付けられ、その余波は年を越えて今も続いております。
 元旦の北海道新聞は「北の技術で未来つくる」という特集を組み、その中で本学の関根ちひろ先生の熱電変換材料の研究を大きく取り上げておりました。この特集のサブタイトルは「道内科学者 鈴木・根岸さんに続け」となっておりました。私は年頭に当たり、本学の教職員がこのような期待とエールをしっかり受け止め、一人ひとりが目標を高く掲げ(根岸先生によれば「ベストを上回るエクセレント」な目標の設定)、ゴールを目指していただきたいと思います。

 さて昨年末に閣議決定した来年度大学関係の予算のうち、みなさまに早めにお伝えしたいことがございます。年末の挨拶の中でも触れましたように、国立大学運営費交付金は今年度に比べ、減額は0.3%にとどまり、これと同額58億円が国立大学教育研究特別整備費として計上されました。これで事実上、平成16年度以降続いた、運営費交付金の減額に初めて歯止めがかかったことになります。また私どもが強く要望しておりました科学研究費補助金の増額につきましても、今年度より633億円、率にして31.7%増の総額2,633億円が計上されました。この大幅な増額により、新規採択件数は今年度約2万件でしたが、来年度は約2万5千件、率にして約25%増になる見込みです。また科学研究費補助金については、予算総額の約3割が来年度から基金化されることになり、柔軟な研究の遂行が可能となります。基金化の内容につきましては、時期がまいりましたら改めてみなさまにお伝えすることにいたします。

 年頭にあたり、組織運営を中心に今年の予定を述べさせていただきます。
 昨年7月に、中期計画の重点事項を抽出し、年度計画を具体化するために、学長室を設置させていただきました。これを受けて、検討課題7件を特命事項として設定すると同時に、それぞれの事項を検討いただくために7名の先生に理事補をお願いし、理事・副学長ならびに事務局のグループマネージャーとともに学長室での企画・立案作業を進めていただきました。その結果、2回の全体会合と7回の連絡調整会議での検討を経て、このたび全学で審議いただく準備がほぼ整いました。1月から3月までに開催される教育研究評議会ならびに教授会において審議をお願いする予定にしております。
 検討の結果をまとめますと、つぎの3つの対応に分かれます。第1の対応ですが、これは既存のシステムを基本的に継承し、一部見直し、簡素化もしくは拡充を図ることにしております。教員の多面的業績評価システムASTA、教員データベース、ならびに広報室体制がこれに当たります。第2の対応では、既存の組織を抜本的に見直し、担当する業務を再定義するとともに、これを担う組織を単一化する予定です。社会連携関係の部局が対象となります。第3の対応は新規に組織を設置するもので、入試戦略や入試広報を扱うアドミッション・オフィス(仮称)がその一つであり、もう一つは研究領域、各種研究センターで行われている基盤的研究、プロジェクト研究、重点研究を総合的に推進するための研究推進室(仮称)がこれに当たります。
 これらの検討結果の実施に当たっては、対応する各種委員会の廃止、準備室の設置、関連規則の改正、ならびに規則の新規制定を伴います。今年はこれらをスピード感をもって進めて行きたいと考えております。是非、教職員のみなさまのご協力をお願いいたします。
 このほかに特命事項として大学院博士前期課程の教育ならびに組織の改革を挙げておりました。これにつきましても検討途上にありますが、4月以降の新年度に専攻長、コース長のみなさんの協力をいただきながら、平成25年度の概算要求に向けて具体化していく予定であります。また組織運営では、研究領域の運営を実質化することが焦眉の課題だと承知しております。これにつきましては研究推進室で研究戦略とその組織体制の検討を行った結果を全学に提示し、領域長ならびに研究ユニット長の方々と十分に連携しながら実質化を図ってまいりたいと考えております。

 以上、今年の予定を概略申し上げました。決して少なくない課題ですが、本学の第2期の中期計画を着実に実行していくには、避けることができません。是非みなさまの協力のもとに進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 ところで今年は干支では辛卯(かのと う)に当たります。動物は日本や中国ではうさぎを充てておりますが、ベトナムでは猫がこれに当たると伺っております。猫はこの際措くとして、うさぎは活動力や積極性、発展性を表し、新芽のような柔軟性を備えていると言われます。本年は辛卯にちなんで、わが国が巡り来る春の生気と陽気を取り戻し、本学が新芽のような柔軟性を発揮して伸びゆくことを願い、私の新年の挨拶といたします。
 本日はお集まり下さいましてありがとうございました。


    
更新年月日:2011年1月5日 作成担当部局:企画・評価室 問合せ先:koho@mmm.muroran-it.ac.jp

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