国立大学法人 室蘭工業大学
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学長の年頭挨拶

 教職員のみなさま,新年明けましておめでとうございます。
 年末年始,日本各地は天候に恵まれ,まるで申し合わせたように大きな事件や事故もなく,穏やかな新年を迎えることができました。みなさま,久し振りに日常の業務を離れ,ご家族とともに休日を過ごされたことと思います。

 昨年はアラブの春で幸先のよいスタートをきったかに見えましたが,東日本大震災と福島第1原発の事故以来,わが国だけでなく世界中が変調を来たしたような1年でした。今年もこれを好転させるような明るい材料は乏しく,地球規模の環境・資源・エネルギー問題から先進諸国に共通する政府債務の問題まで,複雑に関連しあった諸課題の解決が求められております。
 このような状況にあって私たち国立大学がなすべきことは,すでに昨年6月に国立大学協会が「国民への約束」として発表した文書に示されております。それは,私たちが国立大学のステークホールダーである各界・各層との対話を重視しながら,教育機能と研究機能を強化していくことを約束しております。私は2012年の年頭に当たり,みなさまとこの約束を再度確認したいと思います。

 さて本日は最初に来年度の大学関係予算について簡単にご紹介いたします。来年度大学関係の予算のうち,本学の特別経費事項と施設整備関係分については,年末の挨拶で報告しましたので,本日は国立大学関係予算と科研費関係について,概要をお話いたします。
 平成24年度国立大学関係予算は総額1兆1,604億円で,前年比19億円の増となっております。内訳は運営費交付金が1兆1,423億円で,これは残念ながら前年比106億円,率にして約1%の減でした。その代わり,新規に国立大学改革強化推進事業として138億円が計上され,また教育研究力強化基盤整備費が43億円組まれております。
 一方,平成24年度科研費の助成見込額は2,307億円で,対前年比103億円,約4.7%の増となっております。また平成24年度は新たに「基盤研究B」と「若手研究A」が基金化され,これにより基金対象は5種目となり,新規採択の9割近くを占めることになります。
 学内に目を転じますと,今年は4月から第2期中期目標期間の3年目に入ります。昨年4月から検討を進めている大学院の改組,研究組織の実質化など,大きな課題がありますが,その話題に入る前に,昨年8月に閣議決定された第4期科学技術基本計画についてその要点を取り上げてみたいと思います。
 この度の計画は平成23年度から27年度までの5年間にわたる科学技術に関する国家戦略に相当し,大学を含む高等教育にも深くかかわります。第3期までの計画と最も異なる点は,計画の位置づけをこれまでの「科学技術政策」から,科学技術政策とイノベーション政策を一体的に進める「科学技術イノベーション政策」に改めている点です。これまでは,わが国の優れた研究開発成果が実際の社会で十分に生かされず,新たな産業や雇用の創出などに結びついてないという反省が,この政策転換の背景にあります。ちなみに科学技術イノベーションは「科学的な発見や発明等による新たな知識を基にした知的・文化的価値の創造と,それらの知識を発展させて経済的,社会的・公共的価値に結びつける革新」と定義されております。計画の策定までには,日本学術会議,国立大学協会などを通じて,私たちも間接的にかかわってきた経緯があります。

 さて,本題の今年の課題に入ります。課題が教育機能と研究機能の強化,それを通じた社会貢献であることは,いつもの年と変わりませんが,今年はそれぞれの課題に昨年までとは異なるアクセントがあります。
 教育については,昨年来検討を続けている大学院の改組が最重点になります。 すでに文部科学省と1回目の事前相談をし,いくつか宿題もいただいております。今年はこれを当初予定通り,平成25年度の概算要求としてまとめ上げることに全力を注ぎたいと思います。伊藤理事はじめ,副学長・担当理事補・専攻長・コース長のみなさん,そして教職員のみなさん,本学の創意を集め,熱意をもって実現を目指しましょう。その際,問われるのは送り出す大学院の人材像です。この人材像で,私が是非考慮に入れていただきたいのは,グローバル化への対応と並んで,イノベーションの実現を付託できる技術者の育成という観点です。検討期間が限られておりますが,本学の将来像を盛込んだ大学院改組計画の作成のためにご協力をお願いいたします。
 研究については,今年は重点研究,プロジェクト研究とあわせ,基盤的研究のステップアップに重点を置きたいと思います。これを達成するには,現在は有名無実化している研究領域を機能させる必要があります。昨年6月,各研究領域との懇談をもったのに引き続き,10月以降領域長のみなさんと5回の検討を重ね,研究領域のあり方について成案を得ましたので,これも時期を選んで,全学に示す予定でおります。
 社会貢献については,昨年末に開催された市民懇談会で室蘭・登別・伊達の3市から出された要望への対応を具体化したいと考えております。内容としては,津波などの自然災害を想定した危険度の事前予測,ハザードマップや避難マニュアルの作成など,防災に関する学術面からの協力が強く期待されております。環境科学・防災研究センターを中心に,プロジェクトを設定し,地域の方々とのリスクコミュニケーションも含め,この地域における知の拠点としての役割を果たしたいと考えております。
 また,今年は室蘭市が明治5年(1872年)に開港してから140年,市制が施行された大正11年(1922年)から90年に当たります。室蘭市では8月1日の市制施行記念日,8月15日の開港記念日を中心に,記念の諸行事が計画されております。本学はその誕生から室蘭市と歩みをともにし,現在は包括連携協定を結んで協力し合っております。これを機会に,先人がこれまで築いてきた「ものづくりのマチ」室蘭市の歴史に敬意を表し,さらに青山剛市長の下でこれから歩む「環境循環型拠点都市」に積極的に協力する立場から,本学も記念行事に参加していきたいと考えております。記念事業の内容が明らかになり次第,ご案内いたしますので,ご協力,ご参加をよろしくお願いいたします。

 以上,新年にあたり,学内で重点的に取り組むべき課題,地域とのかかわりで連携協力すべき事項の一端を述べさせていただきました。昨年に引き続き,教職員のみなさまが健康に十分に留意され,業務にご尽力下さいますようお願い申し上げ,あわせて2012年が本学の新たな発展の年となることを祈念し, 私からの新年の挨拶といたします。

更新年月日:2012年1月12日 作成担当部局:企画・評価室 問合せ先:koho@mmm.muroran-it.ac.jp

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