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 同窓会および地域社会の各界における皆様におかれましては,平素から,本学の充実と発展のため種々ご高配を賜り,厚くお礼申し上げます。  本学は,主として地域貢献と,強み・特色のある分野で世界・全国的な教育研究を推進する国立大学として,大学の機能強化に努めてまいりました。
 教育の観点からは,全学的に自然科学・理学教育を充実させた総合的理工学教育を実施し,さらにICT・情報教育を,全学必修授業を充実させる体制で推進して,理学と情報学・工学を融合させた教育改革を進めています。これの実現のため,平成31年度からは新たな教育課程を動かし,本学は工学部(4学科)から大くくりの2学科体制の理工学部へと変更を計画しています。また,昨年度から始まった講義棟の改修も順調に進み,平成30年度後半からは残り2/3の改修を行い,学生諸君が自発的・積極的に学習に取組むアクティブラーニングに適した教室や設備を充実させます。
 本学が北海道地区の代表校となって道内の4理工系大学と道内の4つの工業高等専門学校とともに自治体や産業界とも連携して行っている,文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生事業(COC フ゜ラス)」事業においては,「オール北海道雇用創出・若者定着プロジェクト」を実施中です。
 研究の観点からも,自治体と連携した石炭地下ガス化(三笠市)やシップリサイクル(室蘭市)に関する研究,さらにはシソの持つ抗認知症機能の研究を軸とした産業振興(白糠町),口蹄疫・鳥インフルエンザ等消毒剤の実用化研究(北海道と宮崎市),ICT(Information and Communication Technology)を利用したサケ・マスふ化事業(北海道)の情報支援に関する研究,ビッグデータを活用した北海道地域の都市計画立案支援に関する研究など,地域資源やエネルギー等を利用した地域発のグローバル対応の研究を展開しています。また,ものづくりをベースとした,環境・エネルギー材料や航空宇宙機システム分野など本学の強み・特色のある分野では,国内最高水準の研究拠点形成を目指しています。

 本学はこのような教育・研究を通して「創造的な科学技術で夢をかたちに」の基本理念のもと,国際的に通用する高度な技術者の育成につとめ,本学での学びを身につけた3万余名の卒業生の皆さんの活躍こそ、本学の実績であり強みであります。本学が目指す総合理工系人材の育成のためには,学生が存分に力が発揮できる教育・研究環境整備が不可欠であります。また,現在の厳しい経済環境のもと,生活に困難をかかえた学生に対するより一層の経済的な支援が必要と考えております。 このため,室蘭工業大学教育・研究振興会では,「学生等修学支援事業基金」を創設し,経済的な支援が必要な学生に対する事業を実施しております。平成28年度からは税制改正により,所得税額控除の選択も可能となりました。本基金の趣旨にご理解,ご賛同いただき,格段のご支援を賜りますよう,お願い申し上げます。

平成30年6月

国立大学法人室蘭工業大学

学長 空閑 良壽