同窓会および地域社会の各界における皆様におかれましては,平素から,本学の充実と発展のため種々ご高配を賜り,厚くお礼申し上げます。

さて,国立大学は法人化第2期目に入り本年は4年目を迎えました。本学でも,第2期の中期目標・中期計画として,

●教  育

学士課程と大学院博士前期課程を通した総合理工学教育の実施,学生の修学への支援強化,留学生受入れの拡大

●研  究

基盤的研究の強化,若手研究者の育成,重点分野として環境科学・防災研究,航空宇宙機システム研究および新産業創出につながる研究の推進

●社会貢献

地域における知の拠点の形成,ものづくり産業都市室蘭の特性を生かした地域貢献,産官学連携の強化

●大学連携

国内の大学間連携の推進,国際学術交流の拡大と強化

などを掲げ,活動を展開しているところでございます。

 折しも平成22年は本学の大学院博士後期課程が設置されてから20周年に当たり,11月にはこれを記念して式典,講演会等を催し,大学院の新たな発展を内外に誓いました。また大学院博士前期課程への進学はこの年,学士課程卒業者の50%を超える新たな時代に入りました。外国人留学生も100名の大台を維持し,平成25年4月現在,8カ国,108名を数えております。特色ある研究センターが担う重点分野の研究も着実に成果を結び,これに呼応して共同研究や受託研究も活発に進展しております。

 しかしながら私どもは現状に満足するものではございません。今後はさらに大学院教育の拡充と特色ある研究活動の展開をめざします。これらを実現するためには,大学院博士前期課程への進学,さらに優秀な博士後期課程学生の確保は欠かせない課題であると考えております。このためには,学生の大学院への進学意欲を高めることはもちろん,優秀な留学生や社会人学生の入学はきわめて重要です。また,成績優秀者の支援とあわせ,現在の厳しい経済環境のもとで,生活に困難をかかえた学生への本学独自の奨学事業も切迫した課題です。

 以上のように,法人化第2期目における本学「教育・研究振興会」の主たる事業としまして,従来からの成績優秀者への奨学金および生活困窮学生への支援を含めた学生支援に加え,社会人博士後期課程学生への支援および留学生の支援を展開したいと考えております。

 このような趣旨のもとに,本学教職員も引き続き努力いたしますが,同窓生および地域社会の各界の皆様に広くご理解とご支援をお願いし,本学の教育・研究等の更なる発展のための基盤となる「教育・研究振興会」を充実させたいと考えております。なにとぞこの趣旨にご賛同の上,ご寄附くださいますようお願い申し上げます。

平成25年6月

国立大学法人室蘭工業大学

学長 佐藤 一彦